シライサンを見てると頭にチラつく存在がいますね。
貞子です。
見たら呪われ、1週間以内死ぬビデオというコンセプトで知られる貞子。
まさしく日本が誇る平成最強のお化け。
2020年令和に新たに生み出されたシライサンと怖さを比較してみました!
もくじ
貞子とは?

©1998「リング」「らせん」製作委員会
1998年日本を震撼させた鈴木光司原作のホラー映画リング。見たものは1週間以内に死んでしまう、山村貞子の怨念宿る呪いのビデオの謎を追う物語。映画のラストには、井戸の底から這いあがってきた貞子がテレビ画面から出てきて、主人公のパートナーを呪殺してしまう。
キャッチコピーは"ビデオに殺されるなんて”。
- 念じるだけで人を呪い殺すことのできる超能力者
- 顔を覆い隠すほどの長い黒髪
- 白い服に爪が割れて血まみれの手という出で立ち
- 目は白目を向いている
世間から蔑まれ、井戸に落とされた恨みから、ビデオに呪いを残した貞子。
呪いを解くためには、ビデオをダビングして見せなければならない。
日本映画に登場するお化けとしてはあまりにも有名になり過ぎた存在ですね。
最近ではマスコットキャラ扱いされてきて、ある意味恐るべき存在としての貫禄を失ってきています。
USJのアトラクションになったり、プロ野球の始球式(伽椰子だっけ?)に登場したりなどなど。
平成の日本ホラー界を索引女例で、映画『女優例』と似た風貌をしています。(両作品とも監督は中田秀夫)
海外ではリングの登場するリメイク晩もできており、U-NEXTで見ることが可能です。
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シライサンとは?

(出典:シライサンオフィシャルサイト)
原作監督共に安達寛高(乙一)が務める、2020年1月公開のホラー映画に登場する怨霊。シライサンの怪談話を聞いたものは呪われてしまう。呪われた者は自身の身の回りで怪奇現象を体験するようになり、シライサンに追われの身となる。シライサンを視界に入れているうちは追いかけてこないが、その姿から目をそらしてしまうと、シライサンに追いつかれ、眼球を破裂して死を迎える。
- 髪が長く和服を身にまとっている
- 目は眼球をくり抜かれているのか、異様に大きくどす黒い
- 手の甲には穴が空いており、鈴のついた紐が通されている
- 手を合唱させたまま歩いて近づいてくる
令和の日本ホラー界を引っ張っていく期待の星”シライサン”。
公開前からシライサンを元にした色々なお化け屋敷やゲームなんかも作られております。
白い服に顔を覆い隠すほどの黒髪の女。
いまや怪談話に登場する女例の定番の姿。

シライサンはこれまでの髪の長い女の幽霊へのアクセントとして、鈴や眼球のくり抜かれた大きな目などが特徴です。
怖さの比較
- ストーリー
- ビジュアル(見た目)
- 作中での出現頻度
- 呪いの怖さ
といった4つの観点から2者の怖さを独断で比べてみました。
ストーリー
貞子の登場する『リング』は、連続不審死事件の謎を追う記者浅川が、山奥のペンションで呪いのビデを見てしまう。
『シライサン』は、目の前にいた友達が急に原因不明の眼球破裂と心不全という死に肩をしたことを不審に思い、その謎を追ううちに、”シライサンの怪談話”を聞いてしまい呪われてしまう。
常識ではありえない怪死事件の謎を追う…というのが両者の共通点。
そして不審な死の謎を追いかけるうちに、主人公たちも呪いに巻き込まれてしまい、周りに信じてもらう術もない中、解決のための手段を探していくというストーリー展開。
呪いの違いは、
- 貞子がビデテープ
- シライサンが怪談話
ということ。
貞子のストーリーは、
ビデオを見た人間は1週間以内に死んでしまう。
助かりたければダビングして他の人に見せなければならない。
呪いの正体の解明のため、1週間のタイムリミット迫る中に主人公は奔走。
ビデオに呪いをかけた主は、未来予知や念じただけで人を死に至らしめることのできる超能力者・山村貞子であると判明。
貞子の亡くなった井戸から遺体を引き上げ供養をするものの、呪いは解けておらず、主人公の相方が呪殺されてしまう。
呪いを解く方法はビデオをダビングして第3者に見せることと判明して終了。
対するシライサンのストーリーは、
呪いの権化はシライサンの登場する怪談話。
主人公の身の回りで次々と眼球破裂という不審死が続発。
呪いを聞いた人たちを3日おきに連続的に襲い、タイムリミットがない代わりに、次々と人が襲われていくことが判明。
不審死の謎を追う中で、シライサンについて知り、その怪談話を聞いてしまうことで呪われてしまう。
主人公2人はシライサンに迫られて絶対絶命まで追いつめられるも、目をそらさなかったことで生還。
その後、共に行動していた新聞記者は呪いにかかって死んでしまい、ネット上にシライサンの怪談話が出回り、全国各地で眼球破裂という不審死が続出。
という流れ。
ビジュアル(見た目)

ビジュアルはシライサンの方が怖いです。
どす黒く大きな目玉に加え、手の甲には穴が開いて鈴の紐が通っています。
かなりインパクトのある姿だと思います。
貞子なんかはむしろシンプルです。
白いワンピースに顔を覆い隠すほどの長い黒髪というジャパニーズホラ―の一般的な女例の出で立ち。
顔の眉毛がなかったり、指の爪が剥がれていて血まみれだったりと、当時はかなりインパクトのある出で立ちでした。
しかし今見ると、シライサンと比較してだいぶシンプルです。
貞子や女優例のような見た目だけだと、僕的にはインパクトが薄いです。
呪怨で有名な伽椰子とのキャラ被りもしている。。。
作中での出現頻度

貞子は映画のラストシーンにのみインパクトのある登場の仕方をします。
ビデオ内で一瞬登場したり主人公の背後に立っていたりするシーンもありますが、直接的な登場シーンは最後です。
途中で陰鬱な雰囲気を醸し出しながら一度も直接的な登場シーンは皆無。
呪いが解けた・・・と一安心した最後の最後に、テレビ画面から這い出てくる姿はまさに圧巻でした。
一方でシライサンは作中で何度もその登場シーンがあります。
部屋の中だったり病院の中だったり森の中だったり。
呪いにかかったターゲットのいるところなら神出鬼没です。
怪談話を聞いた人たちの前に3回スパンで現れるという設定。
以下は作中でシライサンに呪われてしまった登場人物のリストです。
主人公の山村瑞紀と鈴木春男以外は全員死亡しています。
加藤香奈(1月24日)
鈴木和人(1月27日)
森川俊之(1月30日)※生還
富田詠子(2月2日)
森川俊之(2月5日)
山村瑞紀・鈴木春男(2月8日)※生還
エイリアンのように恐怖の対象が何度も現れる方が面白い作品もありますが、僕的には日本のオカルトホラーはなかなかその姿を現さない描き方の方が好みです。
ストーリー展開に美しさを感じます。
呪いの怖さ
貞子の呪い:ビデオを見た人間が1週間以内に死ぬ
シライサンの呪い:シライサンについての怪談話を聞いたものが呪われ、捕まったら眼球が破裂して死んでしまう
呪いの設定は貞子の方が怖いと感じましたね。
もうビデオなんて遠い過去の話ですが、身近な物に宿る呪いの方が怖いですね。
着信アリやアナベル人形然り。
どこにでもある普通の物が、死へ誘う存在へと変わるからこそ、ギャップがあっておもしろいのです。
(ま、今なんてネットが発達してますから、YouTubeやSNSで呪いなんてあっという間に拡散してしまいますが…。)
乙一さんの小説を読んだ限りですが、一応シライサンの作中でもネットを通じた呪いの拡散というのは描かれています。
けどリングと比較すると、呪いにあまり恐ろしさを感じません。
貞子の呪いが怖いなぁと思う理由は時間制限にあります。
またビデオの後半の助かる方法の部分だけ削除されてしまっているという設定があります。
「助かる方法を見つけるためにビデオの謎を追う」
というシンプルな設定だからこそ怖さがなお一層際立つのです。
- 7日という制限時間があること
- 助かる方法を解明するために時間制限の中奮闘する
シライサンの場合、制限時間が明確ではありません。
一応3日おきにターゲットの元へやってくると設定上されています。
(詳しくは映画をごらんください)
おまけに目さえ逸らさなければ死なないということが分かっているので、恐怖の対象から逃げる余地があります。
また肝心かなめの具体的な呪いの解き方も1作目では明かされていません。
(『リング』で呪いの解き方が明らかになるのは映画の最後のみ)
また怪談話を聞くと呪われる設定にしてもそうです。
呪いにかかるorかからないの境界線が少し曖昧ですはないでしょうか?
人形やビデオテープのような有形のものから感染する呪いは怖く感じますが、怪談話のような無形のものだといまいちリアリティが湧きません。
(主人公たち本人も呪いにかかったか?かかってな無いか?明確なラインがありません)
映画版だと恐ろしい形相をしたシライサンの映像もあるし、俳優・染谷将太演じる渡辺の力のこもった怪談話が聞けるのでまだ見てる人も呪いの怖さに没入しやすいですが。
(もともと映画化前提のために書いたものだからなのか?)
まとめ
とまぁそんなわけで総合的に見ると、貞子の方が怖いです。
令和でのジャパニーズホラーはシライサンが引っ張って行くことになるのか?
製作会社は貞子に次ぐ新たなJホラーになるよう映画を作っているようなので、これからどのくらい影響を及ぼすのか楽しみです。
・・・またくれぐれも貞子vsシライサンみたいな映画が今後作成されることだけはゴメンこうむりたい。
公開されることのないことを祈っております。
貞子vs伽椰子ははひどすぎた(笑)
エイリアンvsプレデターはいいけどさ。
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