シライサン原作を読んでみた~あらすじと評価~

(※画像は公式サイトから引用したものです)

貞子や伽耶子に次ぐヒットマークとして期待される新作ホラー映画『シライサン』。

 

シライサンの監督を務めるのが安達寛高。

そしてシライサンの原作を書いたのが乙一さんという作家さん。

 

「へー、そうなんだぁ初めて見る人だなぁw」

とのんきにシライサン映画公式サイトを見ている僕を驚かせる記述が書かれていました。

「あれれ・・・?」

安達寛高(乙一)ってどゆこと?

 

 

僕の脳内にピコーンと気づきが起こったのはこれを見た次の瞬間。

映画シライサンの監督と原作脚本は同一人物だったのです!

 

珍しいケースだと思ったので、さっそく本屋に行きシライサンの小説も購入して読みました。

 

小説版シライサンについて

 

シライサンのあらすじ

「お2人は……呪われました」

友人の香奈を亡くした女子大生瑞紀と、弟の和仁を亡くした青年の春男。

常識では考えられない2件の変死。

2人は死の直前に何かにおびえた様子を見せ、眼球が破裂して死んでしまうという奇怪な死を遂げた。

その異様な死の真相を探る中、瑞紀と春男は富田詠子から、とある怪談話を聞かされる。

その話は死んだ2人が旅行先で知った、異様に大きな目をした女の話だった。

女の名前“シライサン”と言う名を知ってから瑞紀たちの周囲で世にも奇妙な出来事が起き始める。

 

 

全5章297ページから成り立つ長編ホラー小説の第1作目です。

元々映画化するという前提で書かれた小説なのだそうです。

劇場公開されるシライサンとどこまで内容をかぶせてくるか今のところ不明ですが、目隠し村の話や、呪い殺されてしまうキャラクターなど、大枠は同じものとなることが予想されます。

シライサンが何者かについての真相や呪いを防ぐ方法については、この巻だけでは明らかにされていません。

今後原作が出版されるたびに、明らかになっていくことでしょう。

 

「なんだホラー文学ではよくある話じゃん」

と思いながら読んでいると、乙一さんの文章表現にすっかり怖がらせられます。

実績抜群のプロの作家なので、文章での表現力はすごいです。

 

 

“人ではない何かが追いかけてくる”という話は『イット・フォローズ』と同じですね。

(あれはかなりアダルティな作品)

 

コミカライズ版:『シライサン~オカルト女子高生の青い春~』

小説版もかなり読みやすい作品ですが、漫画版だと絵がメインの作品なので、もっと読みやすいです。

 

コミカライズ版のあらすじ

学校の人間関係に馴染めず、そこにいるのにいない教室の“空気”のような存在・女子高生トリコ。

退屈な田舎の学園生活を送っている彼女の唯一の楽しみは、古本屋でオカルト小説を買って読むこと。

ある日書店に並べられていた本の1冊を手に取った彼女。

その本に書かれていた“目隠し村”の伝承に夢中になってしまった。

同じクラスの男女グループに伝承を元にした怪談話をしたところ、話を聞いた男女が次々と眼球破裂を起こして死んでいくという事件が起こる。

 

著者の安達寛高(乙一)さん

著者は乙一こと安達寛高さん。

乙一さんは2003年に『GOTH リストカット事件』で本格ミステリ大賞を受賞した、日本の推理小説かです。

推理者系のほかにも今回のようなホラー作品やファンタジーなど、いろんなジャンルを手掛けています。

ホラー小説作家は小難しい感じ表現を多く使う傾向があるのですが、乙一さんの作品は堅苦しい表現よりも、読者に分かりやすいひらがなを使った文章を書く作家さんです。

1文の長さも読みやすいので、「小説読むの苦手だなぁ」と言う人は一度手に取って読んでみるのもいいでしょう。

 

主に文章の世界で活躍する彼が今回、自分の原作にメガホンを取るという新しい挑戦をされます。

どんな映像作品を作るのか楽しみです。

 

 

主な著書

  • 『ZOO』
  • 『GOTH リストカット事件』
  • 『失はれる物語』

 

 

 

本の評価

5段階中3というのが僕の評価です。

 

呪いの感染系ホラー話ならやはり『リング』を上回るものはありません。

基本的に幽霊の出るホラー映画というのは、いかに幽霊の登場シーンで盛り上がりを魅せられるかで、作品の完成度は大きく変わります。

アメリカ映画『エイリアン』のような作品の場合は、何度もその登場シーンを出した方がおもしろい場合もあるのですが、これはジャパニーズホラーです。

お化けの登場回数を減らした作品作りは難しいですが、映画や原作の深みを作る大きなポイントです。

日本特有の引き算の美学というやつですね。

シライサンや呪怨は、女の怨霊が何度も姿を見せるあたりちょっと西洋ホラーっぽいです。

 

また僕の場合『イット・フォローズ』などの幽霊と追っかけっこを繰り広げる作品を見ていることもあるので、新規性という点でもやや劣ります。

目隠し村というのも、『王様ゲーム』の“夜泣き村”を先に見てしまっているので、やはりインパクトが薄くなってしまうところではあります。

 

シライサンの原作についてのまとめ

以上、シライサン原作についてのまとめでした。

とはいえこれはまだ1作目。

長編小説ということなので、今後出てくる作品が楽しみでもあります。

だってまだ1巻では、肝心のシライサンの正体も呪いの根源についても明らかになっていないのです。

 

 

また今回映画公開ということで初めて乙一さんの本を読んだのですが、すごくおもしろいです。

乙一さんの小説レビューサイトも見まわした感じ、『ZOO』と言う作品も読んでみたいと思いました。

ホラーやミステリー系の重い作品以外にも、コミカルな作品も出版されているようなので、そちらも要チェックですね。

 

作品に深く没頭したいという人は、映画だけでなく原作にも目を通しておくべきですよ!

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