ロストバケーションへの率直な感想を述べると
「おもしろかった!」
ということです。
サメ映画なんてもう出尽くしてしまって、これ以上おもしろみはないのではないか?
という僕の予想をいい意味で裏切ってくれた作品でした。
1回見ただけではなかなか気づけないかもしれませんが、よく見てみるとサメの体は傷だらけです。
映画を1回見ただけではなかなか気づけないかもしれませんが、サメの口元には人間が漁で使うフックが突き刺さっているし、人間に傷つけられたと思しき古傷がたくさんついているんですね。
(そりゃ恨みの1つや2つあるわなぁ・・・)
サメ映画として、実際にありそうなリアリティを感じさせるのには新鮮です。
映画内で誰かの口から直接言及されるわけではありませんが、サーファー2人と浜辺の酔っぱらいを食べたあのサメって、明らかに人間に過剰な敵意を抱いています。
人間が海にちょっとでも入れば、躊躇なく襲い掛かるのもうなずけます。
サメの背景のストーリーが妙にリアリティを感じさせる作品です。
また応急処置の道具にピアスを使うというのも斬新な発想です。
縫合するシーンを見ると痛々しいのですが、サメ映画のスリルに視聴者を没頭させるいい表現だなぁと思います。
主人公ナンシーが医学生という設定も、サバイバル映画にマッチしてますね。
そして僕が何よりもすごいなぁと思ったことは主演女優・ブレイクライヴリーの演技力です。
この映画の主要キャラなんてぶっちゃけ美女1人とサメ。
あとはハトくらいなもの。
つまり90分間ある映画のうちのほとんどすべてを彼女1人の演技力で作り出しているんですね。
- カッコよくサーフィンを乗りこなすシーン
- カニを拾って食べるシーン
- ハトをにやさしく話しかけて羽を治してあげるシーン
- ビデオカメラに向かって自分の決意を表明するシーン
- 浜辺に引き上げられ、意識を取り戻すシーン
演技1つ1つの表現力が並み大抵ではありません。
夜の海の寒さや傷の縫合シーンなんかは、見ていてとてもリアリティがあります。
たった90分の間にです。
1つの役を90分の間にこれだけ濃密に演じるなんて、サメのホラー映画では初めて見ました。
大抵サメ映画というのは、最初に5人くらいのグループで行動していて1人ずつ食べられていきますよね?
でも『ロストバケーション』はブレイク演じるナンシー1人です。
合間にメキシコ人のサーファー男2人組や酔っ払いの男も登場しますが、あっという間にたべられてしまいます。
「ブレイク生き残ってほしい!」
と強く思わせるストーリー展開はすごいですね。
中だるみもせず最初から最後まで手に汗握ってみることができました。
もくじ
ロストバケーション2の公開予定は?
すっかりこの映画に魅了されてしまったあなたなら、『ロストバケーション2』の存在も気になっているはず。
大抵ヒットした映画は続編が描かれるもの。
気になった僕も調べてみたのですが、現段階では2作目の公開予定は無いようです。
あったとしても2020年以降の夏に公開されるのではないでしょうか?
もし公開されるのであれば、ポップコーン片手に映画館に足を運んでみてもいいかもしれません。
・・・とは書きつつも、僕はこれ以上『ロストバケーション』の続編を作るべきではないと思っています。
なぜなら今作『ロストバケーション』の出来が余りにもいいからです。
これを超えるクオリティの作品を出すことは難しいと思います。
無理に変なストーリーとヘタな役者を起用して公開すると、1作目の出来栄えに泥を塗ってしまいかねません。
2作目がメガヒットする例なんてターミネーターくらいなものです。
この記事のまとめ
- 素晴らしい出来栄えのサメ映画
- 主演女優ブレイク・ライヴリーの演技力は素晴らしい
- 現時点で2作目の公開予定は無い
- 2作目は作らない方が作品の価値が高く保たれると思う
ということで僕のおすすめは、2作目の存在は頭の片隅におきつつ、他のホラー映画を楽しむということです。
サメ映画はほかにもたくさんあります。
しょうもないやつもありますが、当ブログではお勧めの作品レビューや見どころをたくさんアップしていきます。
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