【映画ジョーズ】クイントはなぜ無線を壊したのか?

映画ジョーズに登場するクイント。

アミティで暮らす荒くれ者の漁師です。

 

映画を観た人は分かると思うのですが、性格は豪快!そして自分勝手な男!

という印象。

 

間違っても同じ職場でなんて働きたくはないタイプですが、漢気のあるどこか憎めないキャラクター。

 

今回この記事で焦点を当てたいのは、映画内でクイントが無線をぶっ壊すシーンについての考察です。

  • そもそもクイントとはどういう人間なのか?
  • なんで無線をバットで破壊したのか?

その辺を今回記事にしてみました。

 

クイントのプロフィール

(出典:映画『JAWS』より)

サム・クイント(ロバート・ショウ)

サメ退治に海まで乗り出した3人の男の1人です。

クイントを演じるのは、イギリスの俳優ロバート・ショウ。

クイントのプロフィール

オルカ号の船長。地元アミティの荒くれ者漁師。船乗りとしての経験は豊富だけど、自信過剰で自分勝手な性格。他人を見下す。第二次大戦中のインディアナポリス号に登場していた。乗組員1,100人のうち、316人の生存者の1人。魚雷攻撃を受けて船から放り出された際、イタチザメの群れに襲われた過去を持つ。その時の経験から、サメに並々ならぬ因縁を持っている。懸賞金獲得をもくろみ、アミティを襲った人食いザメの討伐に名乗り出る。

ロバート・ショウ


(引用元:https://archive.org/stream/radiotvmir00mac#page/n27/mode/2up

 

ロバート・ショウ

名前:Robert Archibald Shaw(ロバート・アーチボルト・ショウ)

生年月日:1927年8月9日

出身地:イギリス/ランカシャー州

没年:1978年8月28日

職業:俳優・作家

 

サム・クイントを演じるときは、海賊船の船長を思わせる荒くれ者の船乗り。

スクリーンの外にいるロバート・ショウは紳士的でスマートな男。

この写真は彼が若かりし頃の物です。

白黒だけどハンサムな見た目であることが分かります。

 

51歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、ジョーズ以外にも数々の名作に出演しています。

  • 1967年『わが命つきるとも』でアカデミー助演男優賞受賞やゴールデングローブ賞を受賞
  • 1973年『戦争と冒険』で英国アカデミー賞の主演男優賞を受賞

作家としても成功を収めていて、ロバートの書いた『戦場はどこだ!』などは映画化もされております。

 

無線を破壊してしまったクイント

シャークアタックのあまりの威力に、クイントの船”オルカ号”は船底から水が浸入してきました。

沈没するほどの浸水ではないものの、エンジンが水で使った調子が悪くなってしまうのです。

そのタイミングで再び体調8mある巨大ホオジロザメが登場。

 

船のサイズも小さく、エンジンの調子が悪くなったことから、主人公ブロディは海岸警備隊に無線で応援を呼びます。

「オルカ号より!メーデー!メーデー!」

と呼びかけていたところ、

無線への突然のクイントアタックが炸裂!!

木製バットでブロディが助けを呼ぼうとした無線をバラバラにぶっ壊してしまうのです。

(コードを引っこ抜くとかもっとやり方あるやろ!)

無線は煙を出しながら無残な姿となってしまいました。。。

 

「正気か!?お前!この野郎!!」

と叫ぶブロディに対してクイントは

「悪ぃな(笑)」

と強欲そうな表情を隠そうとしません。

 

なぜ無線を壊したのか?

なぜ船のエンジンが故障し、サメも予想外のパワーを見せつけてきて危険な状況下だったにもかかわらず、クイントは無線を破壊するという暴挙に出たのか?

なんとも型破りで常識外れでクレージーな行動です。

 

その理由というのも、クイントの人柄を見ていれば想像は容易ですね。

 

彼は要するに「巨大人食いザメを退治したのは俺だぜ!」と言える手柄が欲しかったのです。

途中で海岸警備隊なんかに助けに入られては、手柄を横取りされてしまうので。

 

またこれまでに数々のサメを仕留めてきた彼のプライドが、助けを呼ぶという行動を許せなかったのでしょう。

なんせサメ1匹退治するのに、町の委員会に対して1万ドルの成功報酬を要求するくらい強欲な男です。

 

クイントの人柄

  • サメ退治に「1万ドルよこせ」と大金をふっかける
  • 彼の住んでいる小屋には、これまで捕まえてきたサメの歯が大量に飾られている
  • 「学者なんかに漁ができるか!」と尊大な態度
  • フーパ―との言い争いになると、「オレが船長だ!引っ込んでろ!」という始末

体は大きく、船乗りということもあって手は太くてごついです。

これまでの人生でやんちゃなことをたくさんしてきたため、体に古傷もたくさんあるクイント。

作中で海洋学者のフーパ―やブロディと言い争いになっている様子がたくさん描かれています。

 

またクイントとフーパ―の古傷の自慢大会は映画ジョーズの名シーンの1つです。

 

避けに酔っぱらいながら、自分の人生の武勇伝を語る男の姿。

人の自慢話ほど耳に痛いものはないのですが、酒の席それは別です。

時の男同士の自慢というのは、お互いの親睦を深めることもあります。

 

作中で自分勝手なふるまいばかりするクイントとフーパ―は何度もぶつかり合ってとても仲が悪そうに見えるのですが、船で夜酒を飲むシーンだけはお互いの勲章をたたえ合うのです。

 

クイントがボクシングの試合で作った頭のコブを見せれば、フーパ―もウツボに噛まれた腕の傷を見せる。

クイントが中国人の大男と腕相撲をやって伸びなくなってしまった右腕の話を語れば、フーパ―もメジロザメに噛まれた右足の古傷について語る。

サメとの実践経験豊富なクイントもまた、オナガザメにかまれた古傷を右脚に持っていました。

そこで初めて意気投合した2人は「俺たちの足の傷に乾杯!」と酒を飲み交わすのです。

男の友情というやつですね。

クイントとサメの因縁

クイントは自分の古傷について話すとき、おちゃらけた表情で自慢気に話すのですが、腕の傷だけは違いました。

急に態度が真面目になり、真剣な面持ちで語るのです。

 

彼の右腕の古傷というのは、第2次世界大戦中に付いた傷なのです。

 

彼は太平洋戦争時のアメリカの軍艦インディアナポリス号の乗組員でした。

任務の帰りに日本軍の魚雷攻撃を受けて船は沈没。

1100名の乗組員たちとともに海に投げ出されました。

 

極秘任務だったことから助けは来ず、船もないからSOSも出せない。

海のど真ん中に取り残され、辺りには人を食らうイタチザメがうようよと泳いでいる状況。

 

クイントはそのときのことを話します。

次の朝サメの群れが来た。数は分からんが、1000はいたかもしれん。

我々も円陣を作り、大声を出して追い払おうとした。

 

・・・サメの目は表情がない。

人形のような暗い目だ。

ところが死んだような目は食いつくとき、ひっくり返って白くなる。

そして悲鳴が響き渡り、海は真っ赤に染まる。

騒ごうが喚こうがサメは遠慮なしだ。

最初の朝だけで100人はやられた。

救助を待つ間が最も怖かった。

助かったのは1100名のうち316人だけだ。

他はサメのエサになっちまった・・・。

 

クイントがサメに強い因縁を抱く理由です。

他のどの古傷よりも重く、彼のサメを見つけたらやっつけるという哲学の元になっています。

ムカつくキャラではありますが、重々しい語り口調から、人としての深みが垣間見えます。

 

サメの恐ろしさを観ている人に想像させる演出がスピルバーグはホントに上手!

今回のまとめ

無線を壊した理由
  • クイントは自分勝手で欲張りな性格だった
  • 無線で援軍を呼ばれては、自分の手柄が無くなってしまうから
  • サメとの間に深い因縁があったから

 

ジョーズではこういった、登場人物の人間ドラマが描かれているところも面白くさせるポイントの1つですね。

1回目よりも2回…3回と見た方が、いろいろ気づけなかった箇所もたくさん出てきて、なお一層楽しめると思います。

 

クイントは間違っても上司にはしたくないキャラですが、ぜひ一緒に酒を酌み交わしたい男であります。

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