【ペット・セメタリ― 1989】死者が蘇る傑作ホラー映画

1989年に公開され大きな話題となったペット・セメタリ―。

英語のタイトルは『Pet Sematary』。

ホラー映画の巨匠スティーブン・キングが原作を書き、死んだ者をこの世に呼び戻すと、別の恐ろしい何かに変わっていたというお話。

ただ怖いだけでなく、「命ってなんだろう?」と考えさせるような悲しい話です。

キャッチコピーは

“Sometimes dead is better”

「時には死の方がいい」

 

僕の中で★★★★★(5/5)をマークする良作映画なのです。

 

作品情報

© 2002 BY PARAMOUNT PICTURES.

配給:パラマウント映画

監督:メアリー・ランバート

原作:「Pet Sematary」(スティーブン・キング)

公開日:1989年

上映時間:103分

制作国:アメリカ

興行収入:$5700万(¥63億)

主題歌:「Pet Sematary」(ラモーンズ)

キャスト・登場人物

ルイス-デイル・ミッドキフ

職業は医者。奥さんはレイチェル。2人の子供を持つグリード家の旦那。仕事の忙しさから田舎に越してきたのだが、家の裏の森にはPet Semataryと書かれたペットの墓地があった。配送トラックが猛スピードで通り過ぎるこの土地と先住民の不思議なパワーを持つ土地の力によって、彼の人生は狂っていくことになる。

ジャド-フレッド・グウィン

生まれて以来ずっとこの土地に住み続ける老人。見た目こそ怖いものの子供好きで優しい性格。死者をよみがえらせてしまう土地の秘密をルイスに話してしまうことから、恐ろしい悲劇へとつながる。

レイチェル-デニーズ・クロスビー

ルイスの妻。脊髄の病気で姉ゼルダを見殺しにしてしまったことから、死に大してトラウマを抱いている。ときどき姉ゼルダの幻覚を見たり、夢の中に登場してきたりする。

ゲイジ-ミコ・ヒューズ

グリード家の長男。2才の男の子。家の前の庭で凧を飛ばして遊んでいた時に、車道に出てしまったところをトラックにはねられて命を落としてしまう。息子の死を受け入れられなかった父ルイスの手によって、死者の蘇る墓地に埋められて復活。しかし恐ろしく凶暴な性格に変貌しており、”別の何か”となって帰ってくる。

エリー-ブレーズ・バーダール

グリード家の長女。8才の女の子。ペットのチャーチをとても大切にしている。作中で何度も予知夢を見て家族に迫る脅威を言い当てるなど、シャイニング(?)のようなパワーを持っている。

パスコー-ブラッド・グリーンクィスト

トラックに引かれて死んでしまった大学生。幽霊となってルイスの元に現れる。パッと見悪霊にしか見えないけど実はいい霊。死の直前まで自分を助けようとしてくれたルイスに恩義を感じており、助けようと暗躍する。

 

チャーチ

グリード家のペットの猫。エリーに可愛がられている猫。ある日家の前の道路でトラックにひかれて死んでしまうも、ジャドとルイスの手によって先住民の墓地に埋葬される。結果生き返ってしまい豹変。性格が攻撃的になり、以前には見られなかった不気味な奇行をするようになってしまう。ペット・セメタリ―のマスコット的キャラクター。

猫チャーチについても詳しく考察記事を書いているので、もしよかったらご覧ください。

ペット・セメタリ―の猫チャーチ どうしてこんニャことになってしまった?

スポンサーリンク

あらすじ

都会での暮らしにうんざりし、田舎に越してきた医者のルイスとその家族。

家の裏の森には”Pet Sematary”と書かれた墓地があり、さらにその奥には死者を生き返らせる力を秘めた土地があった。

家の前の道路を走るトラックによって、死んでしまったペットの猫と我が子を生き返らせてしまうことで、悲しくも恐ろしい惨劇に合ってしまう。

命の重みを軽視してしまった人間にふりかかる業と災いを描いたスティーブン・キング最恐の問題作。

ネタバレに関してはコチラの記事で書いております。
興味のある方はぜひ^^

(ネタバレ)
(ペットセメタリ―1989ネタバレ)

見どころ

 

  1. 死に対する伏線
  2. 3才子役の怪演

 

死に対する伏線

単にゾンビやお化けが人間をウワーっと襲い掛かって終わるだけの映画ではありません。

ホラー要素と共に愛や命について考えさせられる内容となっております。

「もし死んだあの人を蘇らせることができるならあなたはどうする?」

というスティーブン・キングからのメッセージを感じさせられる作品。

 

圧倒的な怖さ。

人間の浅はかさと身勝手さ。

そして家族を失ってしまう愛の喪失について考えさせられるお話です。

主人公ルイスの仕事が医者という、死に抗う職業であることもキングの巧妙な設定となっております。

 

ゲイジを演じる子役ミコ・ヒューズの怪演

映画前半は愛らしい2才児の男の子。

ラスト20分は悪魔のような形相を見せてくれます。

 

ゲイジ役を演じたヒューズは当時なんと3才。

それであれだけの顔ゲーを披露するなんて凄すぎます。

「ギャップがたまらない」

なんてよく言われますがまさにそれです。

怖さと愛おしさのギャップがペット・セメタリ―の魅力なのです。

それを彼は見事に体現してくれます。

 

原作ペット・セマタリー

映画化やDVDなどの映像コンテンツはペット・セタリ―となっていますが、スティーブン・キングの原書を翻訳した文庫本はペット・セタリーと表記されております。

発行されたのは1983年。

過去に例のない70万部以上のヒットを遂げ。

「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに掲載されました。

日本でも1989年に映画公開と時を同じくして文春文庫から発売されております。

上下2セット。700ページ以上になる人気小説です。

 

本を読んだ人たちの感想レビュー

 

Aさん

キング小説の傑作!

キング作品には、ホラー的な部分(もしくはSF部分)が始まるに至るまでの過程がしっかり描かれることが多く、それがキング作品の魅力でもあり、その意味でも本書上巻は非常に魅力的で、やっぱりキング巧いなあと感心します。

 

 

Bさん

壊れていく主人公ルイス

ある程度の歳を取っていくと人間が簡単に狂気にはしる構造も理解できるようになる。
正気と狂気は紙一重でそれを隔てる日常はかなり薄っぺらいものらしいということを・・。
家族愛ももちろん一旦剥がされればそれが正気を保つ壁ではなかったことに気づかされる小説だ。本書下巻は、キング作品の中でもとくに暗くて救いがない印象を受ける。

 

 

Cさん

ジェットコースター

キングのホラー小説はほぼすべてジェットコースター!
落ちる落ちる落ちるぞ……ほら落ちたー!!と、緩急は絶妙にして盛り上げるだけ盛り上げてどん底に突き落とす、よくできた遊園地のアトラクションのような構成。

 

 

2020年リメイク版との違い

2020年リメイク版『ペット・セメタリ―』で生き返るのは長女エリーであるのに対し、1989年版では弟のゲイジが生き返る設定。

原作に忠実なのは1989なのです。

 

「90年代の映画なんてリメイク版と比べると劣化してるんじゃない?」

と思う人もいるようですが、まったくそんなことはありません。

(ホラーはむしろ画質の古い90年代の方が怖かったりも)

確かに総合的な恐怖の演出においては、今年公開されたリメイク版の方が数段グレードアップしています。

スリルもあります。

 

けれど人間ドラマの表現においては1989の方が勝っています。

呪怨や貞子のようにただ見ている人を怖がらせるだけでなく、見ている人に対して強烈なメッセージ性を放ってくる映画なのです。

「死んだ人間を生き返らせることについて、アンタはどう思う?」と。

 

登場人物に強い愛着を持たせ、感情移入をさせてくれるのは1989版の方になります。

そして公開から30年経った今でも、その怖さは健在です。

(油断してるとマジでおしっこチビりますよ)

ゾンビ要素やスプラッター要素もあります。

 

スティーブン・キング最恐の世界をのぞいてみよう!

あまりの内容のおそろしさから著者スティーブン・キング自身、執筆完了後3年もの間引き出しの中で眠らせていた問題作です。

ホラー映画ファンはもちろん、スティーブン・キングの作品が好きな人は絶対必見の作品となっております。

家族や恋人と一緒に鑑賞してみてはいかがでしょう?

死者を蘇らせる禁断のストーリーを。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です