天才ポン・ジュノ監督の最新作・映画『パラサイト 半地下の家族』。
韓国で公開からわずか2週間で来場客750万人を突破し、世界中で大絶賛。
第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となる最高賞パルムドールを受賞し、アカデミー賞最有力候補に挙がっているブラック・コメディです。
すでに公開されている海外でも、「今年のNo.1ではないか?」などの声も多く上がっている注目作品となります。
もくじ
『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ
家族全員失業中。
家の窓だけ地上に出ているだけという半地下のボロ屋でその日暮らしな生活をするキム一家。
街にまかれる殺虫剤が部屋の中に流れ込んだり、トイレの下水があふれ出たりと貧しい生活を送る。
ひょんなことからIT企業を経営する裕福な家庭で家庭教師をすることになった長男のギウ。
兄に続き妹のギジョンは美術の先生として豪邸に足を踏み入れる。
父は運転手・・・。
母はハウスキーパーとして・・・。
大富豪の家に一家であることを隠し寄生する貧乏一家。
まったく正反対の家族の出会いは、誰も予測できない悲劇へと繋がる。
ネット上の感想や口コミ




またツイッター上でテレビ東京の田中ひとみアナウンサーもパラサイトについてつぶやいています。
映画 #パラサイト半地下の家族
試写会の司会を務めるにあたり、事前に拝見しました。
半地下で暮らす全員失業中の家族が、格差社会を生き抜くために一丸となって計画を実行。賢くコミカルで、個人的には見ていて愛おしくなりました。…と言っていられるのは前半だけです。
是非、劇場でご覧下さい!— 田中瞳(テレビ東京アナウンサー) (@hitomi_tanaka_9) December 10, 2019
主演:ソン・ガンホ

(出典:ソン・ガンホ|映画.com)
貧乏な家族の父親キム・ギテク役
今作『パラサイト 半地下の家族』の主演。
韓国映画界のスター的存在。
出演キャストの中で最も実績があります。
『タクシー運転手 約束は海を越えて』や『密偵』といった作品に出演しているスターです。
パラサイト監督のポン・ジュノの映画に出演するのはこれで4度目。
格差社会をモチーフにしている辺り、2019年10月に公開してR指定作品歴代最高の興行収入を上げた『ジョーカー』に似ているなぁと感じたりもします。
ジョーカーは『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』のオマージュ。
ソン・ガンホ演じるキム・ギテクは裕福なパク家に寄生するドライバーの役。
そしてソン・ガンホの2018年に主役を務めた映画のタイトルは『タクシー運転手 約束は海を越えて』なのですから(笑)
貧乏な家族の大黒柱。
前半はヘラヘラしながらコミカルな演技を。
映画後半は恐ろしい狂気を見せてくれます(言っていいかな?)。
ポン・ジュノ監督
司会「どんな映画ですか?」
ポン・ジュノ監督「なるべく語りたくありません。何も知らずに観てもらうのが一番なので」
司会「でもこれトーク番組なんですけど!」
というネタバレ厳禁映画ならではの愉快なやり取り🤣
何度も見てしまいます🤣#パラサイト半地下の家族https://t.co/JifU4LUBtb— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) December 13, 2019
日本の漫画好きとしても知られるポン・ジュノ監督。
ストーリーの展開の仕方のせいもあって、『パラサイト 半地下家族』のネタバレは「言わないでね」と言っています。
僕が守るかどうかはしれませんが・・・。
『殺人の追憶』や『母なる証明』など生み出してきた彼の最高傑作と言えるのが今作『パラサイト 半地下の家族』です。
彼の特異な社会問題に切り込んだ独特の作品です。
コメディな作品ながらも、不安感や不気味な雰囲気もふんだんに詰め込まれています。
カンヌ国際映画祭の授賞式で
「世界の人たちにどこまで伝わるかがわからなかった。」
と語るポン・ジュノ監督。
でも結果はご覧の通り。
- カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
- アカデミー賞最有力
- 韓国来場客1,000万人突破
- フランス来場客160万人突破
- 韓国映画興行収入スイス・ニュージーランド・ベトナム・インドネシアでNo.1
凄いぶっ飛んだ結果だと思います。
俳優陣から製作スタッフに至るまで個性豊でかつ実力を持った一流を集めました。
「ボンテール」と映画批評家に呼ばれる彼は、背景や小道具などへのこだわりもすごいです。
ポン・ジュノ+ディティール(細部)という造語。
彼が映画の細部にまで強いこだわりを持つために、映画批評家の間で生まれた言葉。映画のストーリーだけでなく、細かな背景や小道具に至るまでち密に作り込まれている。
とにかく独特の世界観を描く人なので、僕も劇場で見るのが楽しみです^^